勢いに任せてどこまでも争うと栄誉が尽きる
アメブロの記事に少しアメリカのことを書きましたが、アメリカという国は過去何年も同じようなことをしています。わたしが歴史を知って一番嫌だったのはイラク戦争の茶番です。あれがなければもしかしたら今ほど過激なイスラム過激派なんて生まれていなかったかもしれません。
アメリカは自国主義に事を進めてきていよいよ明運尽きた、という感じに見えます。アメリカという国はもうすでに山地剥、という状態に陥っていると見えますが、山地剥とは『化けの皮がはがれる』などのような意味でも捉えられますが君主の勢いが落ちており、庶民が反発する状態であり、表面上は美しく飾り立てているけれど、それがもろくも崩れる寸前である、という意味合いです。
さて、こういう国運の時に大統領であるトランプの行動だけで易を見ていくと、天水訟なのです。自国ファーストなのはこの世界はどこも一緒ですが、自分の欲しいものを手にしようとして相手に配慮をしない行動を続けていては争いの基になるのです。今のトランプの状態は、四方八方にどこまでも人と争い、自分のやりたいことを主張し、妥協するということをやめ、駆け引きすることで事を治めようとし、一転攻撃に転じました。
これは、まさに天水訟の上九であり
『争いを起こし、無理やりがんばって得た結果は何も残さない。決して尊敬に値せず、その行為が結果的に名誉を奪う』なのです。
終われば凶の道
昨今SNSなどで目にしていることもしばしば同じようなことを散見する場合があります。人生の中で自分の身の周りが苦しい時、その苦しさのあまりに相手を責め立てて、または奪うようなやり方を続けている人もいます。これらを続けて得た成果というものは結果的には何の利益にもならないのです。
名誉を奪われる、ということがトランプのような役職が付いている人だけの話にとどまらず、わたしたちが日常生きている中で自分の行動が自分の名誉を傷つける、ということも多々あります。それは『信用』です。わたしたちは今、個人主義に向かって突き進んでいますが、この第三次世界大戦がはじまってからは個人主義ではとても生きていけません。集団で支えあって生きていかねばとても無理な世界になります。
その中で、トランプのようなやり方で物事を通すようなことをしていたら、あなたもわたしも到底これからの世界は生きていけないでしょう。わたしたちの世界はそんな生易しい世界ではなくなっていくのです。自分から奪うだけの人はもう必要ないのであって、与え、与えられながら支え合う気持ちがない人とは付き合いたくないのです。
争わない方法
自分のやりたいことを突き通すということは、それはとても自分の結果によくないことを及ぼすこともあります。トランプの場合は国の傾向と自分の傾向が一致してさえすれば、今のような行動にならなかったかもしれません。
この天水訟の主な爻は六二です。
『自分の真実を持っていて(自分の正しい信念)、それが通じない、思うようにいかないけれどそれをよく忍耐し、自ら戒め、自ら恐れ、己の怒りを鎮める気持ちと自戒する気持ちを同時に持ちましょう』
なのです。
忍耐するということが嫌悪される昨今ですが、今の状況のように全人類を巻き込んだ戦争になる前に、トランプにはできることがあったはずなのです。あまりに傲慢に事を動かし、焦りや成果主義に陥り、暴力と暴論でねじ伏せようとした暁には、いくら国をよくしようとする大義があったとしても、その大義よりも先に自らの首を絞め、自分の名前を穢すだけであり、ことさら自分以外の第三者異常を巻き込んでしまいかねません。これほど、争いというのは大きく広がっていくと自分だけではなく大勢の人を巻き込んだ大惨事になってしまうのです。
争いはできるだけしないようにするのがよく、起きてしまった戦争には勝たねばいけません。しかし、これはなかなか過酷な時期のはじまりです。もう、引き返すことはできませんが、とはいえ、この状況になったことはトランプがなっても民主党が勝っていても、早いか遅いかだけの違いで彼が新しい世の中を作り出すきっかけだったという意味では、大変重要な働きだったのかもしれませんね

