繫辞伝③八卦

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八卦の成り立ち

繫辞上伝

是故。剛柔相摩。八卦相盪。鼓之以雷霆。潤之以風雨。日月運行。一冬一暑。
(この故に、剛柔相摩(あいま)し、八卦相盪(うご)かす。之を鼓(こ)するに雷霆(らいてい)を以てし、之を潤ほすに風雨を以てし、日月運行して、一たびは寒く、一たびは暑し)

剛柔・・陰と陽
相摩擦・・互いにこすれ合う
相盪・・互いに揺れ動き漂う⦅交じり合う⦆

剛柔相摩。八卦相盪(剛柔相摩(あいま)し、八卦相盪(うご)かす)

陽であり、強いものであり、積極的な見えないエネルギーが、陰であり、弱いものであり、消極的で受け身の物質的なエネルギーとが互いにこすれ合い(対立しあい)、交じり合い、乾坤震巽坎離艮兌の八卦加わっていろいろと上下に動き、六十四卦の変化になることを指し示す

朱子
「此れ易の卦の変化を言うなり。六十四卦のはじめは剛柔の画面のみ。両摩擦して四となり、四摩擦して八となり、八相盪かして六十四と為る」

剛柔相摩擦するとは、陰爻と陽爻がひとつづつの世界であったが、交わって四象となり、また、陰陽の一爻がまた重なり八卦になったり、相盪った結果、六十四卦が発生すること

鼓之以雷霆(之を鼓(こ)するに雷霆(らいてい)を以てし)

雷霆・・雷

宇宙にこだまする振動でありバイブレーションが太鼓を叩いた時のようにすべてのものに影響し、その音、振動、声に従って軍隊が活動するように、鼓舞し、激励し続けて物を振るい動かすこと。

春になり、雷が轟き渡って万物を鼓舞激励して万物を奮い起こし、萌芽がはじまり成長し発育するようになる

潤之以風雨(之を潤ほすに風雨を以てし)

風が吹き、雨が降ることで万物が潤い、万物が生成化育することができること

日月運行。一冬一暑(日月運行して、一たびは寒く、一たびは暑し)

太陽と月は常に昼夜間断なく動き、冬になると寒くなり、夏になると暑くなり、一年の巡行が完成することであり、春の植物たちの芽吹きから始まり、夏になればそれらが花を咲かせ、秋には実を結び、冬になると枯れ落ちる。それぞれが翌年の体力を温存し、また春を待って芽吹く用意をすること

まとめ

八卦が完成するまでには、純粋の陽である一つの見えない力がひとつ発生するのと同時に、純粋の陰が発生し、それらが交わり、摩擦しながら八卦になりたったことは、この宇宙の状態、世界の状態、自然の状態などのすべての森羅万象の変化を象り、それを映し出されたものであるということでありますから、八卦の卦はすべて森羅万象の変化と同じなのであり、また、密接に関わる人間の状態も同じく、この八卦から派生した六十四卦の変化により見えてくるのであります。

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